昨日より明日。明日より今日。

なぐも さむのブログ。明日を充実させるために今日なにをすべきか?クアラルンプールで日々追求中です。

日本のIT土方から東南アジアへ

日本ではIT土方でした

今でこそ海外で仕事している私ですが、日本では同僚もお客さんも100%日本人ばかりのドメスティックなIT企業でしか仕事したことはありません。まさに最近ネットでよく言われるIT土方でした。 基本的に客先に常駐して、24時間対応でネットワークの運用業務に従事。IT業界の仕事ってすごく幅広いですが、明らかに泥臭い分野でしょう。間違ってもコードの匂いなんてしてこない仕事です。

いびつな構造の業界

日本のIT業界の構造ってまさにゼネコンそのもの。 誰でも知ってる大手企業が大本となり、そこから二次請け三次請けといった多重の請負契約から成り立つピラミッド型の構造です。いわゆる偽装請負が大っぴらにまかり通るのが日本のIT業界です。それについての問題点は散々言われてますのであえて書きませんが、同じ部署でも同僚は色々な会社から来ており、隙あらば足の引っ張り合いをしてくる連中もいるのはなんだかなぁとは思いました。そういうギスギスした雰囲気は年々強くなってきたですし、とにかくなにか失敗をしたら足下をすくわれかねないですし、それだから自社の上司もとにかく失敗には厳しかったです。

 

それだから自分も一度はIT業界を離れた事もあります。ただ後々から考えてみると、IT系の仕事が嫌いというよりも、業界のドロドロした体質がイヤでたまらなかったんですね。アジアで就活する前にそれが分かった瞬間は、すごく視界が開けたというか、自分が何がイヤで長年悩んでいたかハッキリしたので、すごくスッキリした気持ちになったのを今でも覚えています。だから今はもうこの業界で当分はやっていきたいと思ってます。

 

日本のIT業界でイヤな思いを抱えたまま仕事しているなら・・・

社会人になってから業種を変えるキャリアチェンジをするのは大きなリスクも伴います。20代の人なら一度くらい変えてもまだ時間はあるでしょう。でも、本当にその仕事そのものがイヤでキャリアを変えたいのか、単に業界の体質や雰囲気が合わないだけでないのか。どちらなのかをハッキリさせるべきです。この両者は似てるようで全然違うと思います。私も20代のうちにそれに気付かなくて、色々と遠回りしてきた気がします。

 

業界の体質や雰囲気が合わないのなら、大きく環境を変えるのが必要になります。勤める会社自体を変えるのもそうですが、海外で就職するのはもっと大きく環境を変えることができます。私の周りにも、日本のIT業界で憂鬱な気持ちを抱えたまま仕事をしている人がたくさんいます。そういう人たちにも選択肢として海外で就職するのを知ってもらいたいなぁと思います。

 

もちろん、海外に行くのは適性も必要になりますし、様々な事情で難しい方もいるでしょう。だけど自分の経験でも、日本のIT業界でキャリアを数年以上ある人ならアジアでIT系の仕事を見つけるのは難しくないです。私なんて日本で転職が厳しくなる35歳を越えてしかも英語もかなり苦手なのに、想像以上にあっさり仕事を見つけることができました。日本で就活するよりもライバルが少なくなるのは、求職する上で本当に大きなメリットになったと思います。

 

だからもし興味があるのなら、試しに一度飛び込んでみるくらいでもいいんじゃないでしょうか。ダメだったら一旦帰国する事だってできますし、私も一旦帰国した身です。やっぱり人生やってみないと分からない事だらけです。あえて無責任に言いますが、一度くらいトライしてみませんか?私もまだトライしている真っ最中です。ぜひ一緒にトライしてみましょう!